まきさんプロフィール


大西まき

北海道出身。2007年より京都に移住。理学療法士×じじばばの知恵あつめ。

田村篤史さんからのメッセージを受けて。

大西 いやはや。たむたむ(田村さんの愛称)が私を指名してくれるとは。ありがたすぎて恐縮です。この平々凡々な私の話にスポットライトを当てることで特別なものにしてくれるのは、たむたむの聞く力の持つすごさだと思います。同い年ということもあり、たむたむには親近感と偉大さを両方感じています。私は30代のテーマを「おもしろおかしな30代」と決めてみたので、自分でもおもしろがり周りからみてもおかしい、そんな歩みについてまた報告しに行きますね。

大西さんが紹介してくれるのは、今出川通りにある中古車を主に扱う「BIKESHOP HEAT」。お店に通うようになったきっかけである店長の柿田さんとの出会いや、バイクの魅力について伺いました。

 

“週に3日通っているバイク屋さん。いっぱい喋って、すっきりして帰ります。”

まきさん04

—バイクは昔から興味があったのですか。

大西 はい。ずっとバイクに乗りたいと思っていたのですが、親に反対されていたので諦めていました。でも、10年越しでも乗りたい気持ちが収まらなかったので、2014年7月に免許を取りました。親からは未だに「バイクだけはやめて」と言われているんだけど(笑)。免許を取った翌月に納車したから、まだ初心者です。

大西 私はバイクの知識がないし、周りにバイクに乗っている人があんまりいないから、不具合があったときすぐに相談に行けるようにと思い、購入するときは近所のバイク屋さんに何店か寄ったんです。その中のひとつがここBIKESHOP HEAT。大型店舗にはあえて行きませんでした。少し真面目な話になるけど……、その頃はお金の使い方をすごく考えていた時期なんです。あるお店で見かけた「買い物はどんな社会を応援するか、社会に対する一票だ」という言葉を大切にしていて、出来る限り大型スーパーで物を買わず商店街で買ったり、「自分が応援したい」と思うお店に足を運んでいたというのも、このお店を選んだ理由のひとつです。今では週に2~3日くらいのペースでここに来ているよ(笑)。

—週に3日も! 柿田さんとはいつもどのような話をしているんですか?

大西 世間話です。柿田さんは聞き上手だから、ついつい喋るの。いっぱい喋って、「あー、すっきりした!」って言って帰ります(笑)。

〜柿田さん登場〜

柿田 聞き上手ちゃうよ(笑)。大西さんがバイクでどこかへ出かけて、その先で学んだことを教えてもらったりしています。俺はこの店におることが多いから、知らない世界を大西さんから聞いて刺激をもらっています。

 

“物の値段には作り手、売り手の物語が含まれているから安くしない。”

まきさん03

大西 バイク屋さんに頻繁に行かなくても良いと思うけど、それでも通っているのはやっぱり柿田さんのお人柄。柿田さんの売り方って、私の大切にしている思いに近くて聞いていて心地が良いんです。物の値段はそれをつくっている人だったり売っている人の物語があって、その価値を柿田さんは大事に思っている。その物の価値を理解しているから、安易に安くはしないんです。

柿田 独立をする前に大阪のバイクショップで店長を任されていたときに、店の数字を上げることとお客さんへ良いサービスをすることの矛盾に葛藤を抱えていたんです。この店は俺の店やから、数字を上げるためのサービスをしたりは一切せぇへん。

大西 その分アフターフォローもハンパじゃなくって! 自分でも気づかないクラッチの緩みに気づいてくれました。柿田さんはただ修理してくれるだけじゃなく、「なんで緩むんだろう?」と突っ込んで調べてくれる。その結果、私の乗り方が間違っていることが判明しました。柿田さんはバイクを見る目がすごくて、安心して相談できます。だからここに通っているのは私だけじゃない。みんな同じ気持ちだと思う。

―柿田さんがこの道に進もうと思ったきっかけを教えてください。

柿田 小さい頃からバイクに乗ったり触ったりするのが好きでした。きっかけとなったのは、染め物工場で働いていたときに壊れたバイクを知り合いに見てもらったとき。その人が車体を浮かすジャッキを忘れて、手持ちの工具を使って上手いことジャッキの代わりにしているのを見て、「格好良い。僕もプロになりたい」とピンと来ました。それから京都、大阪のバイク屋で働き、2008年に独立しました。

—独立しようと思ったのは、先ほどおっしゃっていた葛藤を感じたからですか。

柿田 そんなネガティブな理由だけじゃないけどね。生意気かもしれへんけど、俺がやったらもっと良くなる!という謎の自信がありました。俺が失敗するわけないと、何の不安もなかった。最初は大コケやったんやけどね。友達の知り合いのバイクの修理とか、ツテをかき集めてなんとかやっていました。貯金も7千円しかなかったし、昼飯を抜いて働いていました。

—そんな状況でも、誰にも頼らず一人でお店を回されていたんですね。

柿田 人に頼るのは苦手なんですよ。頼ることで自分が軟弱化していくような気がします。人に頼るくらいなら、辞めた方がマシ。自分はその程度のもんやったってことですね。

 

“バイクは自然と関わるツール”

まきさん02

大西 自分の中で、バイクは自然と繋がるツールなんです。バイクがあれば、すぐに自然とたわむれる場所に行ける。行きたい場所へ行くために、バスの時間や乗り継ぎを調べて……というよりも、今はバイクで好きなときに安く、簡単に行けることに価値を感じています。2月にも寒い中5時間かけて下道で伊勢市まで行きました。寒いけど、めっちゃ楽しいんだよ! 手がかじかむからこまめに休憩をとるんだけど、道の駅で休んでいるときおじいちゃんに話しかけられて1時間話し込んだり(笑)。

柿田 大西さんのように、バイクを乗るようになってから変わったという話を聞くと嬉しくなります。

大西 バイクに乗るのが楽しくて、遠くに行くことも増えました。京都はひととの繋がりのなかで生活が成り立っていることを暮らしていてとても感じます。

 

BIKESHOP HEAT


住所:京都府京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐町285
電話番号:075-417-0835
営業時間:10:30~19:30
定休日:毎週水曜日
URL:http://www.bikeshop-heat.com/

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川上 ひろこ

川上 ひろこナポリタン編集長 / ライター

投稿者プロフィール

1992年大阪府摂津市生まれ。京都精華大学在籍。2012年春に同大学を休学し、栃木県益子で環境問題を扱うNPOの元で2ヶ月のあいだ環境保全活動をする。同年夏より、ご縁がありフリーライターとして東京の広告代理店の編集業務を取り扱う部署に常駐。憧れていた雑誌やネットニュースの原稿執筆をする。2014年春より復学し、現在は京都市左京区の「恵文社」から自転車で7分の距離にある家でシェアハウス中。好きな食べ物はチョコミントとパクチー。「ナポリタン」を京都愛あふれるウェブサイトにするため、今日もママチャリに乗ってネタ探し。

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